ブログ

前歯が大きいのが気になるあなたへ【原因と整え方】

前歯が大きいのが気になるあなたへ【原因と整え方】

鏡を見るたびに「前歯が大きい気がする」「笑うと前歯だけ目立つ」と気になっていませんか。

実は、前歯が「本当に大きい」場合もあれば、歯並びや唇・歯ぐきとのバランスによって「大きく見えているだけ」の場合もあります。この記事では、前歯が大きく見える主な理由と、歯科医院で行われる代表的な治療方法について、できるだけ専門用語をかみくだいて解説します。

前歯が大きいと感じるときに考えられる治療法
自力で前歯を「小さくする」ことはできる?
前歯が大きい?それとも「大きく見えている」だけ?
前歯が大きい・大きく見えることによるリスク
前歯が大きく(大きく見え)やすい原因 
まとめ|「前歯が大きい」と悩んだら、まずは状態を正しく知ることから
よくある質問(FAQ)

前歯が大きいと感じるときに考えられる治療法

ここでは、一般的に行われている主な治療法を紹介します。

実際にどの方法が適しているかは、歯の状態やご希望によって大きく変わるため、診査・診断のうえで決定します。

歯列矯正(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)

ワイヤー矯正やマウスピース矯正は、歯そのもののサイズを変える治療ではなく、歯の位置・傾き・かみ合わせを整える方法です。前歯が前に出ていたり、ねじれていることで目立っている場合、歯列矯正によってお口全体のバランスを整えることで、結果的に前歯が目立ちにくくなることが期待できます。

ポイント

・歯を削る量を最小限にできる

・かみ合わせや清掃性の改善も目指せる

・治療期間は数か月〜数年と、ある程度の時間が必要

ラミネートベニア・セラミッククラウンなどの審美補綴

ラミネートベニアは、前歯の表面を薄く削り、セラミック製の薄いシェルを貼り付けて、形や色を整える方法です。

セラミッククラウンは歯を全体的に削り、セラミックの被せ物を装着する治療です。歯の形・大きさ・色をまとめて変えられる反面、歯を削る量は多くなります。

ポイント

・見た目のコントロール性は高い

・歯を削る処置が必要 → 歯への負担も考慮しながら検討

・長期的なメンテナンス(破折・二次むし歯の管理)が大切

自力で前歯を小さくすることは可能⁉

前歯を自分で削ったり、やすりでこすったりする行為は、歯の神経に近づきすぎたり、知覚過敏やむし歯の原因になるため非常に危険です。

前歯の大きさが気になるときは、必ず歯科医院でお口全体の状態を確認してもらい、専門的な診断にもとづいて治療方法を選ぶことが大切です。

前歯が大きい?それとも「大きく見えている」だけ?

前歯の「平均的な大きさ」の目安

前歯の大きさを考えるとき、基準になるのは上の真ん中2本の前歯(上顎中切歯)です。日本人の前歯の幅は、男性で約8.6mm、女性で約8.5mm、長さは10〜11mm程度が一つの目安とされています。この数字をかなり超えている場合は、歯そのものが大きめである可能性があります。一方で、数字が平均範囲でも「大きく見える」ことはよくあります。

 

状態前歯が大きく見える理由
隣の歯が小さい・内側に引っ込んでいる両隣の歯が小ぶりだったり内側に位置していると、真ん中の前歯との対比が強くなり、 実際の大きさ以上に前歯だけが強調されて見えます。
出っ歯気味で、前歯が前に傾いている上の前歯が前方へ倒れ込むように生えていると、正面から見える歯の面積が増えるため、 前歯が「どーん」と大きくせり出しているように感じやすくなります。
歯ぐきが下がって、歯の根元まで見えている歯ぐきが下がることで、本来は歯ぐきに隠れている部分まで露出し、歯が細長く見える状態になります。 その結果、前歯の「長さ」が強調され、大きく感じられます。
子どもの生え変わり時期(混合歯列期)顔やあごがまだ小さい時期に、永久歯の前歯だけが先に生えてくると、 乳歯と比べて永久歯が一回り大きいため、前歯だけが極端に大きく見えやすくなります。

 

前歯が大きい・大きく見えることによるリスク

前歯が大きい(大きく見える)ことは、見た目だけの問題に思われがちですが、状態によっては次のようなリスクにつながることもあります。

状態・背景考えられる影響
歯並びの乱れによるみがき残し デコボコした歯並びや前歯が重なっている部分はブラシが届きにくく、
プラーク(歯垢)が残りやすくなります。その結果、むし歯や歯周病の
リスクが高まりやすい状態になります。
出っ歯(上顎前突)による前歯の突出 上の前歯が前方に大きく出ていると、転倒やスポーツ時などに
前歯をぶつけやすく、欠ける・折れるなどの外傷リスクが高まります。
食べ物をしっかり噛みにくい・発音しづらい 前歯の噛み合わせや位置に問題があると、食べ物を前歯でかみ切りにくく、
すりつぶしが不十分になりやすいほか、サ行・タ行などの発音が
不明瞭になりやすい場合があります。
口元の見た目が気になりやすい 「前歯が大きい」「前歯だけ目立つ」といった見た目の悩みが続くと、
人前で笑顔を見せることや会話に消極的になったり、
写真撮影を避けがちになるなど、心理的な負担につながることがあります。

「前歯が大きいのは気のせいかもしれない」と我慢しているうちに、むし歯や歯周病が進行してしまうケースもあります。見た目と機能の両方を守る意味でも、気になり始めたら一度相談してみることをおすすめします。つまり、「前歯が大きい=必ず異常」というわけではありません。まずは「歯そのものが大きいのか」「まわりとのバランスでそう見えているのか」を見極めることが大切です。

前歯が大きく(大きく見え)やすい原因

ここからは、前歯が大きく見えやすくなる代表的な原因を整理します。

生まれつきの歯の大きさ・遺伝

歯の大きさや形は、ある程度遺伝の影響を受けます。ご両親の前歯がしっかり大きめの場合、お子さんの歯も似たバランスになることがあります。この場合、歯そのもののサイズは「その方の個性」であり、必ずしも病気というわけではありませんが、見た目の印象を整えたいときには治療の対象になることがあります。

他の歯やあごとのバランス

・隣の側切歯が小さめ

・犬歯や奥歯が内側に倒れている

・あご自体が小ぶり

といった場合、前歯だけが相対的に強調されて見えます。「前歯自体が大きいケース」より「周囲とのバランスで大きく見えているケース」が多い場合のケースがあります。

出っ歯(上顎前突)・叢生による強調

前歯が前方に大きく傾いていたり(上顎前突)、横並びがデコボコしている(叢生)と、前歯だけ顔の中で目立ちやすくなります。この場合、「歯のサイズ」だけでなく「歯の位置」「かみ合わせ」も同時に評価する必要があります

舌癖・口呼吸などの習慣

「舌で前歯を押す癖」「日常的な口呼吸」などがあると、長い時間をかけて上の前歯が前に倒れたり、下あごの成長が十分に進まないことがあります。結果として出っ歯になり、前歯がより大きく見える原因の一つになるとされています。

歯ぐきが下がって歯が長く見える

強い力でのブラッシングや、歯周病などの影響で歯ぐきが下がると、本来は歯ぐきに隠れている部分まで露出し、前歯が「細長く」大きく見えることがあります。

歯ぐきが下がると、知覚過敏や虫歯リスクが高まることもあるため、見た目だけでなく健康面からも注意が必要です。

子どもの生え変わり期(混合歯列期)

子どもの場合、永久歯の前歯だけが先に生え替わり、他はまだ小さな乳歯のまま、ということがよくあります。この時期は、永久歯がもともと乳歯より大きいこともあり、前歯だけがとても大きく感じられるのが一般的です。成長とともにあごが広がり、他の歯も永久歯に生え変わると、バランスが整ってくる場合もあります。

 

まとめ

・前歯が大きいと感じても、歯そのもののサイズが大きい場合と、歯並びや周囲のバランスで大きく見えている場合があります。

・生まれつきの歯の大きさ・他の歯やあごとのバランス・出っ歯や叢生・舌癖や口呼吸・歯ぐきの下がり方・生え変わり時期など、さまざまな要素が関係します。

・見た目だけでなく、むし歯・歯周病、外傷リスク、かみ合わせ、発音、心理面にも影響することがあるため、「気のせいかも」と我慢し続ける必要はありません。

・歯列矯正、ラミネートベニアやセラミック治療、エナメル質のわずかな調整など、状態に応じた治療方法がありますが、歯を削る治療にはメリット・デメリット両方があるため、慎重な相談が大切です。

・自分で削る・ネット情報だけで判断するのではなく、歯科医院で客観的な診断を受け、「どこまで改善したいか」「どの方法が自分の生活スタイルに合うか」を一緒に考えていくことをおすすめします。

当院のインビザライン矯正について

Q. 前歯が大きいのは「かわいい」のでしょうか?

A.前歯が大きく見える口元は、笑ったときに明るく元気な印象を与えることがあり、「チャームポイント」と感じる方も少なくありません。見た目の好みには個人差があり、一概に「良い・悪い」とは言い切れませんが、実際に前歯が大きいことを生かした笑顔で活躍している方も多くいます。ご自身がどのような口元を目指したいかを大切にしつつ、気になる場合は歯科医院で相談し、医学的な問題があるかどうかも確認すると安心です。

Q. 前歯が大きいと「出っ歯」ということになるのでしょうか?

A.前歯が大きいことと、いわゆる「出っ歯(上顎前突)」は必ずしも同じ意味ではありません。出っ歯とは、上の前歯や上あごが前方に出ていて、下の歯との位置関係やかみ合わせに問題がある状態を指します。歯の大きさは平均的でも、前方に強く傾いているために前歯が目立って見えることもあれば、実際に歯の幅や長さが大きめでもかみ合わせは問題ないケースもあります。見た目だけでは判断がつきにくいため、気になる場合は歯科・矯正歯科でかみ合わせも含めた診断を受けることが大切です。

Q. 前歯が大きいことがコンプレックスです。どうすればいいですか?

A.前歯の見た目に強いコンプレックスを感じていると、人前で笑いにくくなったり、写真を避けてしまったりすることがあります。まずは「歯のサイズ」「歯並び」「かみ合わせ」「歯ぐきのライン」など、どこが主な原因になっているのかを歯科医院で確認することが第一歩です。そのうえで、矯正治療で歯の位置を整える方法や、ラミネートベニア・セラミック治療で形や長さを調整する方法など、考えられる選択肢とメリット・デメリットを聞き、ご自身が許容できる範囲で改善を目指していくことになります。

この記事の監修者

医療法人和合会いまだ歯科医院 理事長 今田 奨

当院では初診のカウンセリングを大切にしています。患者さまが治療に対して不安を抱えている場合は、しっかりとお話を伺い、安心して治療に臨んでいただけるようサポートしています。お困りの方はお気軽にご相談ください。

【経歴】
平成9年3月 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
第90回歯科医師国家試験合格
5月 愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修医
愛知学院大学歯学部歯科保存学第三講座(現在歯周病科)専攻生
平成10年4月 愛知学院大学歯学部歯科保存学第三講座非常勤助手
平成27年10月 愛知学院大学助教

当院の診療についてはこちら

いまだ歯科医院

お問い合わせは
お気軽に

来院されることを楽しみにしていただける
よう
温かい雰囲気作りを
大切にしています。