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差し歯だけ黄ばんでる!? ホワイトニングで取れるのか徹底解説!

差し歯だけ黄ばんでる!? ホワイトニングで取れるのか徹底解説!

「歯は白いのに、差し歯だけ黄ばんで見える…」

「差し歯が黄ばんできた」「天然歯と色が合わなくなった」——そんなお悩みを持つ方は少なくありません。本記事では、差し歯の黄ばみとホワイトニングの関係、改善のために必要な治療方法を、いまだ歯科医院の視点からわかりやすく解説します。

この記事の見出し

差し歯の黄ばみはホワイトニングでは取れません

 

差し歯の黄ばみはホワイトニングでは取れません

ホワイトニングは過酸化水素などの薬剤を使い、天然歯のエナメル質や象牙質に沈着した色素に作用して歯を白くする施術です。しかし、人工物である差し歯(クラウン)にはその効果が及びません。つまり、差し歯が黄ばんでもホワイトニングで改善することはできないのです。

そのため、ホワイトニングを行うと天然歯だけが白くなり、差し歯の黄ばみがより目立ってしまう場合があります。改善を図るには、ホワイトニング後に差し歯を作り直し、白くなった天然歯に合わせて色調を調整することが必要です。

 

差し歯が黄ばむ主な原因

 

差し歯が黄ばむ原因

 

素材の経年劣化

保険適用でよく使われる硬質レジン(プラスチック素材)は、年月が経つと吸水や摩耗によって黄ばみやすくなります。5〜7年ほどで色の変化が目立つケースが多く、定期的な交換が推奨されます。

表面の摩耗と着色

飲食物や喫煙による着色も差し歯の黄ばみの原因です。表面が摩耗してザラつくと色素が沈着しやすくなり、コーヒーやワイン、タバコの影響を受けやすくなります。

周囲の天然歯との色のズレ

ホワイトニングなどで周囲の天然歯が白くなると、差し歯だけが黄ばんで見えることがあります。差し歯は色が変化しないため、年月が経つと周囲との調和が失われることがあります。

 

ホワイトニングで差し歯と天然歯の色の差が出るケース

 

ホワイトニングで差し歯と天然歯の色の差が出るケース

ホワイトニングを行うと天然歯のみが白くなり、差し歯の色はそのままです。特に前歯に差し歯がある場合、笑ったときに色の違いがはっきり見えてしまいます。

そのため、差し歯を入れている方がホワイトニングを希望する場合は、事前に「差し歯の色とのバランス」を考慮した治療計画を立てることが重要です。

 

黄ばんだ差し歯を自然に見せるための改善方法

 

黄ばんだ差し歯を自然に見せるための改善方法

 

ホワイトニング後に差し歯を再作製する

差し歯そのものはホワイトニングで白くならないため、周囲の天然歯と色の差が出ることがあります。

そのため多くの場合、まず天然歯にホワイトニングを行い、理想の明るさに整えた後で差し歯を作り直すという流れが一般的です。この方法のメリットは、周囲の歯の色調と差し歯の色を一致させることができる点です。特に前歯のように目立つ部分では、自然な仕上がりを得るためにとても重要なプロセスです。

また、ホワイトニング後に差し歯を再作製することで、将来的に歯のトーンが少し落ち着いた場合にも違和感が少なくなります。

 

セラミック・ジルコニアなどの素材に交換する

差し歯の素材によって、変色のしやすさは大きく異なります。

保険診療で用いられるレジン(プラスチック)は水分を吸収しやすく、時間の経過とともに黄ばみやすい特徴があります。一方で、オールセラミックやジルコニアは変色しにくく、透明感やツヤを長期間保ちやすい素材です。素材を交換することで見た目の改善だけでなく、耐久性や清掃性の向上にもつながります。特に審美性を重視する前歯部では、セラミックやジルコニアが選ばれるケースが多くなっています。

 

全体の歯のトーンに合わせて設計する

患者さまのご希望やライフスタイルに合わせて歯全体の色を整え、その後に差し歯の再作製を行うと、口元全体のバランスが向上します。

当院の医療ホワイトニングについてはこちら

 

素材別にみる差し歯の変色リスクと寿命

 

素材変色リスク寿命の目安特徴
保険診療の硬質レジン吸水性があり、数年で変色しやすい約5〜7年比較的低コストで装着可能だが、経年でツヤや色が失われやすい
メタルボンド外側はセラミックのため変色しにくい個人差あり強度に優れるが、歯ぐき付近が黒ずむ場合がある
オールセラミック・ジルコニア変色しにくく、長期間自然な色調を維持個人差あり透明感と審美性に優れ、耐久性も高い

 

よくある質問(FAQ)

 

よくある質問

Q.  差し歯だけを白くすることはできますか?

A.差し歯は人工物のため、色を変えることはできません。改善には作り直しが必要です。


Q. ホワイトニングと差し歯の作り直し、どちらを先にするべきですか?

A. 一般的には先にホワイトニングを行い、その色に合わせて差し歯を作り直す流れが自然です。


Q. 差し歯はどれくらいで作り直す必要がありますか?

A. 素材にもよりますが、保険診療の硬質レジンは5〜7年程度が目安です。審美性を重視する場合はセラミックやジルコニアが推奨されます。

まとめ

まとめ差し歯の黄ばみは、ホワイトニングでは改善できません。差し歯は人工物であるため薬剤の作用を受けず、周囲の天然歯だけが白くなることでかえって差が目立ってしまうことがあります。黄ばみの原因には、素材の経年劣化、飲食や喫煙による着色、天然歯との色の違いなどが挙げられます。改善するためには、まず天然歯をホワイトニングで明るくし、その色調に合わせて差し歯を再作製することが効果的です。特に、セラミックやジルコニアといった変色しにくい素材を選ぶことで、長期的に自然な白さを維持することが可能です。差し歯の黄ばみが気になる方は、自己判断せずに歯科医院へご相談ください。いまだ歯科医院では、審美性と機能性を両立した治療を通じて、自然で美しい口元づくりをサポートいたします。

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