【必見】矯正治療後に歯が黄ばむ原因と今すぐできる対処法とは!?
せっかく歯並びが整ってきたのに、歯の黄ばみが気になっていませんか?
矯正治療中は歯に装置がついているため、通常よりも歯の清掃が難しくなり、黄ばみが目立ちやすくなります。見た目の印象に大きく関わるため、矯正後もできるだけ白く清潔な歯を保ちたいと考える方も多いでしょう。この記事では「矯正 黄ばみ 落とす」をテーマに、黄ばみの原因や効果的なケア方法、ホワイトニングとの違い、矯正後でも実践できる対策について歯科医師の視点で詳しく解説します。
目次
矯正治療後の黄ばみを防ぐ食生活と生活習慣 |
矯正治療中でもできる黄ばみ対策 |
ホームケア用品の選び方と使い方 |
矯正治療中のホワイトニングは可能? |
よくある質問 |
まとめ |
矯正治療後に歯が黄ばむ原因とは?
矯正治療後に歯が黄ばみやすくなる理由の一つは、ブラケットやワイヤーなどの装置が口腔内にあることで、歯磨きが行き届きにくくなるためです。歯と装置の隙間や接着部位にプラークが溜まりやすく、着色物質(ステイン)も付着しやすくなります。さらに、矯正中は唾液の流れが妨げられることがあり、自浄作用が低下することで着色汚れの沈着を助長します。矯正装置を装着している期間が長くなるほど、表面の着色が蓄積し、歯の黄ばみが目立ちやすくなる傾向があります。
歯の黄ばみの種類と見分け方
歯の黄ばみには、主に以下の2種類があります。
外因性着色:食べ物や飲み物、タバコの成分などが歯の表面に付着して起こるもの。ステインと呼ばれ、歯の表面に限局しています。
内因性変色:加齢や遺伝、歯の成長過程での薬剤(例:テトラサイクリン系抗生物質)の影響などにより、歯の内部が黄変するもの。
外因性の着色はクリーニングやホワイトニングで除去可能ですが、内因性変色は改善のために漂白処置や審美治療が必要です。
矯正治療後の黄ばみを防ぐ食生活と生活習慣
着色しやすい食材の制限
下の食品・飲料にはクロロゲン酸(コーヒー)、タンニン(紅茶・赤ワイン)、カレー粉中のクルクミンなど色素成分が多く含まれています。これらの摂取後は、速やかにうがいを行い、できる限り早く歯磨きを行うことが望まれます。
カレー、ミートソース、キムチ
コーヒー、紅茶、赤ワイン
醤油、ソース類
チョコレート、ベリー系飲料
歯並びの悪化は、見た目の印象にも影響します。
前歯が重なったり、すき間ができたりすると、笑ったときや話すときに口元が気になり、自信を失ってしまう方もいます。
また、写真やビデオに写った自分の歯並びに違和感を覚えることも多く、気づかぬうちにコンプレックスを感じているケースもあります。
これらを日常的に摂取していると、歯の表面にステインが沈着し、黄ばみが進行しやすくなります。
飲み物はストローで飲む
ストローを使用することで、着色飲料が前歯(審美領域)に直接触れることを避けられ、黄ばみのリスクが低下します。冷たい飲料であれば紙製・シリコン製ストローなどを使うことで、見た目も清潔感を保ちつつ対策できます。
禁煙または減煙
喫煙に含まれるタールやニコチンは高い着色性を持ち、歯の表面に強く沈着します。また、タバコによって唾液の分泌が減少し、口腔内の自浄作用も低下するため、喫煙者は非喫煙者と比較して着色リスクが高くなります。矯正中の審美維持のためにも、禁煙・減煙が推奨されます。
矯正治療中でもできる黄ばみ対策
矯正後に歯の黄ばみを少なるするためには、矯正治療中の装置がついているきの、日々の歯磨きや、フロスで、歯垢やステインが落として、口腔内を清潔に保つ必要があります。ここでは、矯正中でも実施可能な具体的な黄ばみ対策を紹介します。
装置まわりの丁寧なブラッシング
矯正装置のまわりにはプラークが溜まりやすく、着色汚れの原因になります。以下のような補助用具を活用し、1日2〜3回のブラッシングを徹底しましょう。
タフトブラシ:ワイヤーやブラケットの周囲をピンポイントで磨けます
歯間ブラシ:歯と歯の間、装置の隙間などに溜まる汚れを除去できます
矯正用歯ブラシ(V字カット):ブラケットを包み込むように磨ける形状です
着色しやすい食品・飲料を控える/工夫する
矯正中はステインが付着しやすくなるため、以下のような色素の強い食品や飲料の摂取には注意が必要です。
着色しやすい食品・飲料 | 具体例 | 対策例 |
---|---|---|
色素の強い飲料 | コーヒー、紅茶、赤ワイン | ストローを使い、前歯に直接触れないようにする |
色の濃い料理 | カレー、ミートソース、キムチ、チョコレート、ベリー系 | 飲食後すぐにうがい、可能であれば歯磨き |
調味料 | 醤油、ウスターソース、中濃ソース | 着色後にガムを噛んで唾液を促す |
フッ素入りの低研磨歯磨き剤の使用
矯正中はエナメル質が摩耗しやすいため、過度な研磨剤入りの歯磨き粉は避け、低研磨タイプか無研磨のものを選択するのが望ましいです。フッ素入りの製品を選ぶことで、再石灰化によるむし歯予防と歯質強化も期待できます。
定期的な歯科医院でのクリーニング(PMTC)
矯正中も3〜6ヶ月に1回は歯科医院でプロフェッショナルクリーニング(PMTC)を受けることが推奨されます。自宅ケアでは取りきれない着色汚れや歯石を除去し、清潔な口腔環境を保てます。
マウスピース矯正中の特有対策
インビザラインなどの**マウスピース矯正では、食事中にアライナーを外すことができます。**そのため、ワイヤー矯正よりも着色しにくい環境ですが、アライナー自体の着色や細菌繁殖にも注意が必要です。
- 毎回の食後にアライナーを洗浄する
- 洗浄剤を使って1日1回は除菌
- 着けたまま飲食しない(特に着色性飲料)
ホームケア用品の選び方と使い方
研磨剤が入っていない歯磨き粉
研磨剤(シリカなど)が多く含まれた歯磨き粉は、ブラケットの接着面を傷つける恐れがあります。矯正中はRDA(相対的象牙質研磨性)が50以下の製品を選択するのが望ましいとされます。低研磨または研磨剤無配合と表示された製品が推奨されます。
フッ素入り歯磨き粉
フッ素は歯の再石灰化を促進し、初期の虫歯を修復する作用があります。厚生労働省ではフッ化物濃度950ppm以上、上限1500ppmの範囲で使用することを推奨しています。矯正中は磨き残しによる初期う蝕のリスクが高まるため、フッ素濃度が高い製品の使用が重要です。
ホワイトニング用歯磨きジェル
ホワイトニング歯磨き粉には、ポリリン酸ナトリウム、ピロリン酸ナトリウム、PEG-8など、ステイン除去を目的とした成分が含まれています。これらは化学的に色素汚れを浮かせる作用を持ち、研磨力に頼らずに着色を除去することができます。研磨剤の含有量が少ない製品を選ぶことで、矯正装置を傷めずに使用可能です。
矯正治療中のホワイトニングは可能?
基本的に、ブラケット装着中のオフィスホワイトニングは行えません。ホワイトニング剤が歯全体に均一に作用しないため、取り外し後に色ムラが生じる可能性があるためです。
一方、マウスピース型矯正(インビザラインなど)を使用している場合は、専用のホワイトニングジェルを併用することで、安全にホワイトニングを行うことが可能です。
ただし、施術の可否や方法については、必ず担当歯科医師の診断と指導のもとで行ってください。
よくある質問
Q. ワイヤー矯正をすると歯が黄ばむのはなぜですか?
A.ワイヤー矯正では、ブラケットやワイヤーが歯に装着されることで、歯磨きが難しくなります。特にブラケット周囲は汚れが溜まりやすく、プラーク(歯垢)や着色汚れが除去しにくいため、黄ばみが目立ちやすくなります。さらに、唾液の流れも遮られるため、自浄作用が働きにくいことも一因です。
Q. 歯の黄ばみは何で取れますか?
A. 歯の黄ばみは原因に応じて除去方法が異なります。表面のステイン(外因性着色)は、歯科医院でのクリーニング(PMTC)で除去できます。内因性の黄ばみ(加齢や象牙質の変化)は、ホワイトニングによって改善が可能です。日常の歯磨きでは落ちない場合も多いため、専門的なケアが推奨されます。
Q. 矯正の汚れはどうやって落としますか?
A.歯の黄ばみは原因に応じて除去方法が異なります。表面のステイン(外因性着色)は、歯科医院でのクリーニング(PMTC)で除去できます。内因性の黄ばみ(加齢や象牙質の変化)は、ホワイトニングによって改善が可能です。日常の歯磨きでは落ちない場合も多いため、専門的なケアが推奨されます。
まとめ
矯正治療後に歯が黄ばむ原因は、装置の影響による清掃困難や唾液の減少、外因性着色の蓄積など複数あります。自宅での正しいケアと、歯科医院での専門的なクリーニングを併用することで、黄ばみを防ぎ、治療中も美しい口元を維持することが可能です。気になる場合は、早めに歯科医師へ相談し、適切なケア方法を提案してもらいましょう。
この記事の監修者
医療法人和合会いまだ歯科医院 理事長 今田 奨 当院では初診のカウンセリングを大切にしています。患者さまが治療に対して不安を抱えている場合は、しっかりとお話を伺い、安心して治療に臨んでいただけるようサポートしています。お困りの方はお気軽にご相談ください。 【経歴】 |