ブログ

日本人の歯は黄色く見える?白くて美しい歯を手に入れる方法

日本人の歯は黄色く見える?白くて美しい歯を手に入れる方法

日本人の歯はなぜ黄色く見えるの?
「日本人は歯が黄色い」と言われることがありますが、それは病気や不衛生によるものではありません。日本人に多い歯の色は、生まれつきの構造や習慣によるもので、決して例外的なことではないのです。しかし、SNSや写真、対面での印象を気にして「もっと歯を白く見せたい」と考える方も増えてきました。

この記事では「日本人 歯の色」をテーマに、平均的な歯の色や黄ばみの原因、歯を白く見せるための方法について、歯科医院の視点からわかりやすく解説します。

なぜ日本人の歯は黄色く見えるのか?

歯が黄ばむ原因とは?日本人特有のリスク要因
歯の色を改善する方法とは?
ホワイトニングの選択肢と効果の違い
ホワイトニングで「白すぎる」ことはないのか?
ホワイトニングを検討する前に知っておきたい注意点
よくある質問(FAQ)
まとめ

 

なぜ日本人の歯は黄色く見えるのか?

日本人の歯の色の平均は、歯科で用いるシェードガイドで「A3」または「A3.5」程度とされています。これはやや黄みがかったベージュ色で、健康な天然歯の標準的な色です。

歯の構造と色味の関係(象牙質とエナメル質)

歯の色は、外側の「エナメル質」と内側の「象牙質」によって決まります。日本人はエナメル質が薄めで象牙質の黄色が透けやすいため、歯全体が黄みを帯びて見える傾向があります。

欧米人との比較|なぜ外国人の歯は白く見えるのか?

欧米人はエナメル質が厚く、象牙質の色が透けにくい傾向にあります。また、審美歯科への意識が高く、定期的にホワイトニングを行っている人が多いことも「白さ」の要因の一つです。

 

歯が黄ばむ原因とは?日本人特有のリスク要因

外因性の着色(食べ物・飲み物・タバコなど)

日本人の食生活には、色素が強く歯に着色しやすい食品が多く含まれています。例としては以下のようなものが挙げられます。

カテゴリ具体例リスク内容
飲み物緑茶、紅茶、コーヒー、赤ワイン、コーラ色素が歯の表面に沈着しやすく、ステインの原因になる
食品カレー、ミートソース、キムチ強い色素や油分により、歯の着色を促進する
嗜好品喫煙(紙巻き・加熱式問わず)タールやニコチンが歯に付着し、着色や口臭の原因になる

これらを日常的に摂取していると、歯の表面にステインが沈着し、黄ばみが進行しやすくなります。

内因性の変色(加齢・薬剤など)

加齢により象牙質の色が濃くなり、エナメル質も摩耗してくることで、歯がより黄色く見えることがあります。また、小児期のテトラサイクリン系抗生物質の服用が原因で、歯の内部に変色が起こるケースもあります。

セルフケアの不十分さによる色素沈着

歯磨きが不十分であったり、歯に合わない研磨剤入りの歯磨き粉を使っていると、汚れが蓄積し、色素沈着の原因になります。口腔ケアの質も、歯の色に大きな影響を与えます。

 

歯の色を改善する方法とは?

正しいブラッシングと予防ケア

歯磨き粉は、研磨剤無配合・低研磨で、フッ素入りのものを選ぶのが望ましいです。また、着色防止成分配合のホワイトニング後専用ジェルやフォームもおすすめされます。

PMTCやクリーニングの活用

PMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)は、歯科衛生士が専門器具を用いて行うクリーニングで、歯の表面に沈着した着色や歯石をしっかり除去できます。歯本来の色を引き出すのに有効です。

 

ホワイトニングの選択肢と効果の違い

  • オフィスホワイトニング:短時間で効果を実感しやすく、1回で1〜2トーン白くなるケースが多い。
  • ホームホワイトニング:ゆっくり効果が出るが、持続性が高い。
  • デュアルホワイトニング:上記2つを組み合わせた方法で、即効性と持続性を両立。

当院の医療ホワイトニングについてはこちら

 

 ホワイトニングで「白すぎる」ことはないのか?

ホワイトニング後の歯の白さはコントロール可能

歯科医院ではトーンガイドを用いて施術前後の歯の色を比較し、患者ごとの希望に応じて施術を調整できます。急激に白くなるのではなく、段階的に自然な白さを目指すことが可能です。

日本人に合う自然な白さとは?

 

骨格や肌の色に合うトーンを選ぶことが、違和感のない美しい仕上がりのポイントです。「ただ白く」ではなく「似合う白さ」を目指すのが理想です。

 

注意点内容
人工歯・詰め物被せ物や詰め物などの人工歯にはホワイトニング効果がありません。
口腔内の疾患虫歯や歯周病がある場合は、ホワイトニングの前に治療が必要です。
施術の適応外妊娠中・授乳中、無カタラーゼ症、小児はホワイトニングの対象外です。
施術後の反応一時的に「しみる」「違和感がある」といった症状が出ることがあります。

Q. 日本人の歯の色は本当に黄色いのですか?

A. 平均的にはA3〜A4トーン程度の黄みがかった色が多く、異常ではありません。


Q. 欧米人の歯はなぜ白く見えるのですか?

A. 歯の構造や文化的なホワイトニング習慣の違いが影響しています。


Q. ホワイトニングで何トーン白くなりますか?

A. オフィスホワイトニングで1〜2トーン、複数回でさらに効果が期待できます。


まとめ

日本人の歯は、構造的に黄みがかって見えやすく、欧米人と比較して白く見えにくい傾向があります。しかし、正しいセルフケアや歯科でのホワイトニングにより、自然で美しい白さを目指すことは十分可能です。

歯の色で悩んでいる方は、一人で抱え込まず、まずは歯科医院で相談してみてください。自分の歯の状態を正しく知り、適切な方法でケアすることが、理想的な口元への第一歩です。

 

この記事の監修者

医療法人和合会いまだ歯科医院 理事長 今田 奨

当院では初診のカウンセリングを大切にしています。患者さまが治療に対して不安を抱えている場合は、しっかりとお話を伺い、安心して治療に臨んでいただけるようサポートしています。お困りの方はお気軽にご相談ください。

【経歴】
平成9年3月 愛知学院大学歯学部歯学科卒業
第90回歯科医師国家試験合格
5月 愛知学院大学歯学部附属病院臨床研修医
愛知学院大学歯学部歯科保存学第三講座(現在歯周病科)専攻生
平成10年4月 愛知学院大学歯学部歯科保存学第三講座非常勤助手
平成27年10月 愛知学院大学助教

当院の診療についてはこちら

いまだ歯科医院

お問い合わせは
お気軽に

来院されることを楽しみにしていただける
よう
温かい雰囲気作りを
大切にしています。